登山靴はもうこれでいい。エクイリビウム ST GTXを履き続ける理由

エクイリビウム。この靴は本当にいい靴です。

僕がこれまで履いてきた登山靴の中でも、ダントツで気に入っています。

新品のスポルティバ エクイリビウム ST GTXのペア。黒のアッパーに黄色いトゥ、赤いアクセント
新品時のエクイリビウム ST GTX。
足に履いた状態のスポルティバ エクイリビウム ST GTX。GORE-TEXの下げ札がまだ付いている
購入直後、GORE-TEXの下げ札がまだ付いた状態。

ここから実際に履き込んでいくと、下の写真くらいの状態になります。

使い込んだスポルティバ エクイリビウム ST GTX。黒のアッパーに黄色いトゥ、赤いミッドソール。靴ひもをほどいて地面に置いた状態
何度か山へ持っていったあとのエクイリビウム ST GTX。トゥの黄色い部分は岩で擦れて色が落ちてきている。

僕の足にはかなり合った

登山靴は、どれだけ評判がよくても自分の足に合わなければ意味がありません。

僕は足のサイズが大きく、普段はニューバランスのスニーカーなら29cm、USサイズで11前後を履いています。

足の形は甲がそれほど高くなく、比較的細めです。

エクイリビウム ST GTXでは、厚めの登山用ソックスを履いてEU46が僕にはぴったりでした。

これはあくまで僕の場合です。登山靴は足型との相性が非常に大きいので、できれば実際に試着して自分の足に合うか確認してほしいと思います。

屋久島から北アルプスまで、かなりいろいろ歩いた

この靴ではいろいろな場所を歩きました。

屋久島にも行きましたし、北アルプスでは重い荷物を背負ってテント泊もしました。ガレ場も歩きました。

ガレた稜線で、足元のエクイリビウムのすぐ先に雷鳥が一羽いる。羽は夏から冬へ換羽の途中で白と褐色のまだら
北アルプスの稜線で、足元のすぐ先に雷鳥がいた。岩と同じ色をしているので、動かなければ気づかない。

一方で、上高地から徳沢までのような長い平坦路も歩いています。

正直、低山ではオーバースペックかもしれません。それでも僕は使っています。

それくらい、頑丈さがありながら歩きにくさを感じにくく、いろいろな山へ持っていきやすい靴だからです。

「靴を意識しない」で歩ける

僕がこの靴を高く評価している一番の理由は、歩いているときにあまり靴そのものを意識しなくていいことです。

登山靴は合わないと、つま先が気になる、かかとが気になる、足裏が痛い、重さが気になる、と靴の存在そのものがストレスになります。

エクイリビウムでは、僕の場合それがかなり少ない。

屋久島でテント泊をしたときには大雨にも遭いましたが、僕が使用した状況では靴の中への浸水は気になりませんでした。

長時間歩いたときも、足元に余計な意識を取られずに行動できました。

登山では、これはかなり大事だと思っています。

岩場でも安心感がある

木曽駒ヶ岳から宝剣岳周辺の岩場を歩いたときにも、この靴の剛性は非常に頼もしく感じました。

足元がしっかりしているので、岩場でも靴そのものに余計な不安を感じにくい。

それでいて、長い平坦路を歩くのが嫌になるほどガチガチという感じでもありません。

このバランスが僕は好きです。

下りで特に気に入っている

エクイリビウムで特徴的なのが、かかと側の構造です。

僕自身、下りではかなり安心感があります。

湿った下りなどで周囲の人が足を取られているような場面でも、僕の場合はしっかりグリップしてくれる感覚がありました。

また、土踏まず付近のソール形状にも大きなくびれがあります。

岩場では、この部分も使いながら足を置けるのが面白いところです。

もちろん路面状況によって滑る可能性はありますし、この靴を履けば安全が保証されるという意味ではありません。

それでも僕にとって、難しい場所で足元を任せやすい登山靴です。

ニューバランスのインソールを入れて使っている

僕は購入後、ニューバランスの後付けインソールを入れて使っています。

これが僕の足にはかなり合いました。

もともとの靴との相性もありますが、僕の場合はこの組み合わせで非常に快適に使えています。

インソールについては足型によって合うものが違うので、これも全員に同じものをおすすめするというより、僕の使い方として紹介しておきます。

STとLT、次に買うならLTも欲しい

エクイリビウムにはSTとLTがあります。

僕が使っているのはSTです。

STは合成繊維系、LTはヌバックレザーを使ったモデルです。

僕は試着してサイズが合ったSTをそのまま買いましたが、次に買うならLTもいいなと思っています。

革にオイルを入れながら使い込み、質感の変化を楽しむ。

登山道具としてだけでなく、長く付き合う道具として考えると、それもかなり魅力的です。

唯一気になるのは、靴ひも

僕がSTを使っていて気になるところを挙げるなら、靴ひもです。

僕の場合、歩いていると緩みが気になることがあります。

そのため、自分なりに緩みにくい締め方を探した方がいいと思います。

一方で、甲側を締めたあとに固定しやすい構造になっているので、まず下側を丁寧にフィットさせ、そのあと上側を締めていくと調整しやすいです。

僕にとって大きな欠点は、今のところこれくらいです。

山でよく見かけるのも納得する

北アルプスなどへ行くと、エクイリビウムを履いている人を結構見かけます。

北アルプスの稜線の道標の前に立つ筆者。黄色いレインジャケットに大きめのザック、足元はエクイリビウム ST GTX。奥に槍ヶ岳が見えている
表銀座縦走で北アルプスの稜線を歩いたときの一枚。この日もエクイリビウムだった。

人と被るのが嫌なら気になるかもしれません。

でも僕は、これだけ実際に使ってみると、たくさんの人が選ぶ理由もわかる気がします。

頑丈。

歩きやすい。

岩場でも使いやすい。

そしてデザインもいい。

山へ行くときに自然と手が伸びる靴になりました。

チェーンスパイクを装着した状態

エクイリビウムにチェーンスパイクを装着すると、こんな見た目になります。

使い込んだスポルティバ エクイリビウム ST GTXにチェーンスパイクを装着した状態
チェーンスパイクを装着した状態。

手入れもそれほど面倒ではない

山から帰ったら、僕は水をかけながらブラシで汚れを落としています。

STについては、僕の使い方ではこれだけでもかなりきれいな状態を保てています。

登山靴なので当然消耗しますし、ソール交換などのメンテナンスにも費用はかかります。

ただ、僕は登山靴については安全側で考えたいと思っています。

限界まで使い切ることを優先するより、状態を見ながら必要なら新しいものに替える。

エクイリビウムなら、次は違う色やLTを買ってもいいと思えるくらい気に入っています。

足に合うなら、一度試してほしい

登山靴だけは、ネットのレビューだけを見て「絶対これ」とは言えません。

足の形が人によって違うからです。

特に甲の高さや足幅によって、僕とまったく違う評価になる可能性があります。

それでも、僕と同じように甲がそれほど高くなく、比較的細めの足で、岩場からテント泊、長いアプローチまで一足でこなしたい人なら、エクイリビウム ST GTXは一度試してみる価値があると思います。

僕自身は、これまで履いてきた登山靴の中で一番気に入っています。

山に行くとき、「今日はどの靴にしよう」と考えなくなりました。

自然にこれを持っていきます。

登山道具として、それが僕にとって一番高い評価です。

サイズ感・フィット感・グリップ感・防水性などは、足型、使用状況、路面状況、製品の状態などによって異なります。登山靴は可能であれば実際に試着し、自分の足に合うことを確認したうえで使用してください。

これも、けっこうよかった